イーセレクト株式会社

空気を読む能力

2018年12月29日

タイトル:「空気を読む能力」


本年は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。明年も少しでもサービスの向上を図ることができるよう誠心誠意努力する所存ですので、より一層のご支援を賜りますよう、従業員一同心よりお願い申し上げます。


さて本年最後のブログになります。私たちが日常の中で仕事や生活をしながら「成長」していくスピードと、人間の脳が人工的な知性を発達させていくスピードの差があまりにも大きすぎて、戸惑いを隠せない一年だったのではないでしょうか?

 昨年3月「テンセント」はこのAIをネット上で一般公開し、ユーザーの質問に答えるサービス「お喋り ロボット」をはじめました。

入力されたデータを解析し、考え、適切な答えをストレートに発言したのですが、言ってはいけないことまで言ってしまったのです。なんと「空気を読む」という能力がなかったのです。

あるユーザーが「中国○○党万歳!」と書き込むと、AIは「こんなに腐敗して無能な政党に、君は万歳なんて言えるのか」と言ってしまったのです。


日本でも以前、NHKが「高齢者の健康を守るための具体策を教えて!」とAIに質問したところ「病院を減らせ」と答えたのです。番組スタッフは、財政破綻して公立の総合病院が閉鎖した夕張市に取材に行くと、周辺の自治体と比較して明らかに高齢者の健康状態は良くなり、医療費は減っていたのです。病院がないので官民一体となって健康づくりに取り組んだといいます。


今後、AIへの依存は益々高くなることが予想されますが、空気を読むことができないAIの突拍子もない答えに振り回されることのないよう、これからの時代ではハイテクと ローテク、また人間のフォローとAI技術が融合していくことがとても大切になっていくのではないでしょうか。

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